LPI-Japanが、Apache CloudStack技術者認定試験の受験予約を開始 ~ クラウドシステムの構築・運用管理に必要なスキルと知識を認定 ~

ITプロフェッショナル認定機関として「LPIC」、「OSS-DB技術者認定試験」、「HTML5プロフェッショナル認定試験」を実施する特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(以下:LPI-Japan、東京都港区、理事長 成井 弦、 http://lpi.or.jp)は、2015年6月1日(月)より、『Apache CloudStack技術者認定試験 by LPI-JAPAN 略名:ACCEL(アクセル)』(以下、本試験と略す(※1)の配信を開始いたします。
なお、受験予約(※2)は、ピアソンVUE社にて本日5月12日(火)より受付開始となります。試験はCBT(コンピュータベーストテスティング)方式で、受験料は15,000円(税抜)です。初年度の受験者数は1,000名、3年目の受験者数は5,000名を目標としています。
 
outline_logo企業のクラウド利用が拡大する中、プライベートクラウドの基盤としてOSSを活用する事例が増えております。なかでも日本市場においては、CloudStackを用いたプライベートクラウド構築の事例も多く発表されており、そのサービスを提供する企業も多く存在します。そうした時流によりCloudStackをはじめとしたOSS基盤を構築・運用できる技術者の育成が求められています。
そこでLPI-Japanでは、Linux、OSS-DB、HTML5の技術力の認定制度に加えて『Apache CloudStack技術者認定試験 by LPI-JAPAN  略名:ACCEL(アクセル)』を開発し、クラウドOSを扱うプロフェッショナルの育成を支援していきます。また、OpenStackの技術力の認定制度のリリースも検討しております。
 
本試験は、CloudStackユーザ会をはじめとする多くの有識者のサポートにより市場分析・業務分析を行い、オープンコミュニティの枠組みにて開発されました。本試験の認定プログラムは、CloudStackに関する技術力と知識を、中立的な立場で公平かつ厳正に認定することにより、クラウド技術の促進とクラウド技術者の育成を目的としたものです。認定者は、CloudStackを使用したクラウドシステムの構築・運用管理に必要な技術力を持つプロフェッショナルであることが証明されます。また、多くの企業が推進するクラウドの技術力の認定資格としてITエンジニアのスキルの向上に役立つだけでなく、技術力を担保する客観的基準としても活用できます。
 
本試験の詳細は、後述の資格/試験体系をご参照ください。
 
本試験は、LPI-JapanがLPIC、OSS-DB技術者認定試験、HTML5プロフェッショナル認定試験において長年培ったノウハウを活用しながら、OSSクラウドにおける高い技術力をもった人材の育成および技術レベルの証明を目指すものです。本試験の実施を通じLPI-Japanは日本のクラウドプロフェッショナルのスキルの向上およびOSSクラウドビジネスの拡大に寄与する活動を更に展開していきます。

賛同文

■日本CloudStackユーザ会 会長
大削 緑 氏
「Apache CloudStack技術者認定試験(ACCEL)」は、LPI-Japan様の監修の下、日本CloudStackユーザ会に所属するメンバーを中心に約1年の期間を経て開発にあたりました。
クラウドの構築・運用においては、サーバ、ネットワーク、ストレージ、仮想化などの幅広い技術が必要となりますが、本試験は、CloudStackの構築・運用を通して得られた実践的な知識を元に構成されており、資格保有者はこれらの技術を備えたプロフェッショナルであることが証明されます。
資格取得を通じて、クラウドに関する技術力の向上、またクラウドエンジニアとしての更なるキャリアアップに繋げていただけると幸いです。
 
 
■NTTコミュニケーションズ株式会社 クラウドサービス部 クラウド・エバンジェリスト / 社団法人クラウド利用促進機構 アドバイザー / 国際大学GLOCOM 客員研究員
林 雅之 氏
Apache CloudStackは、国内においてもパブリッククラウドサービスおよびプライベートクラウドの基盤において、広く採用されています。「Apache CloudStack技術者認定試験(ACCEL)」の配信開始により、CloudStackを基盤としたクラウドサービスやプライベートクラウド関連ソリューションの構築運用など、CloudStack関連業務に関わる多くのITエンジニアのスキル向上につながる資格になると確認しています。
NTTコミュニケーションズは、パブリッククラウドサービス「BizホスティングCloudⁿ」の提供において、クラウド基盤にCloudStackを採用し、安定した信頼性の高いサービスを提供しており、弊社クラウドサービス開発に関わるITエンジニアのさらなるスキル向上にも役立てていけると考えています。
 
 
■富士通関西中部ネットテック株式会社 インテグレーション事業部 OSSクラウドインテグレーションセンター / 日本CloudStackユーザ会
中谷 悟 氏
クラウドサービスを導入・運用する為には、アプリケーション、インフラ、セキュリティ、サービスマネジメント等の技術が高いレベルで必要とされます。
本資格取得を通し、技術を横断的に習得することで、クラウドの将来を担う人材への成長が可能であると確信しています。
富士通関西中部ネットテックは「Apache CloudStack技術者認定試験(ACCEL)」を推奨いたします。
 
 
■シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 営業推進本部 本部長
伊藤 利昭 氏
近年、クラウドコンピューティングは第3のプラットフォームとして企業ITでの活用が広がっており、クラウド基盤構築、運用技術者の育成のニーズが高まっています。今回の「Apache CloudStack技術者認定試験(ACCEL)」により、CloudStackの構築、運用技術者が育成され、またCloudStackの技術をベースとしたCitrix CloudPlatformの技術者のスキル向上にもつながるものと考えています。シトリックスは、今後もCloudStackコミュニティの拡大を支援していきます。

ACCEL(Apache CloudStack技術者認定試験 by LPI-JAPAN)の資格/試験体系

試験概要 本試験はCloudStackに関する専門知識や構築・運用管理のスキルを認定する試験です。
この資格の認定者は、CloudStackを使用したクラウドシステムの構築・運用管理に必要な技術力を持つプロフェッショナルであることが証明されます。
試験名 和名:Apache CloudStack技術者認定試験 by LPI-JAPAN
英名:Apache CloudStack Certification Exam by LPI-JAPAN
略名:ACCEL(アクセル)
認定名 和名:Apache CloudStack技術者認定 by LPI-JAPAN
英名:Apache CloudStack Certification by LPI-JAPAN
受験料 15,000円(税抜)
受験方法 CBT(コンピュータベーストテスティング)(※2)
試験時間 90分(試験実施時間は80分、10分は試験説明・同意書サイン)
認定条件 本試験に合格すること。
認定の有意性の期限 3年間
受験条件 受験のための実務経験や前提資格保有条件は無いが、LPICレベル1同等のスキルがあることが望ましい。
対応CloudStack
バージョン
バージョン4.4
認定により証明されるスキルレベル 本資格は、下記のCloudStackを使用したシステムの構築・運用・保守ができる技術力を証明します。
・CloudStackの機能を活用して、利用用途に応じたインスタンスとネットワークの作成や管理を行える
・CloudStackの機能や制限を理解し、適切な構成モデルを選択してCloudStackを構築できる
・稼動状態を把握し、障害の切り分けに必要な情報を取得できる
・翻訳やバグの報告を通じてCloudStackの発展に貢献できる

■出題範囲

主題 内容 主要な知識範囲
一般知識(10%) Apache CloudStackの概要 Apache CloudStackの概要
コンポーネントのアーキテクチャ(40%) コンポーネントの仕様、機能 Apache CloudStackの管理単位
管理サーバー、ホスト、ストレージ
システムVM、仮想ルーター
システム設計と環境構築 全体設計、要件定義
ネットワーク設計
システムの信頼性
インストールと環境構築
CloudStackの操作(30%) Webユーザーインターフェースによる管理 仮想マシン・ボリューム管理
ネットワーク管理
モニタリング
管理者設定 機能によるWebユーザーインターフェースの違い
グローバル設定
サービスオファリング
CloudStackの運用、監視、その他の活用方法(20%) 運用・監視 運用・監視
トラブルシューティング
APIの利用 API

※1)ACCEL(Apache CloudStack技術者認定試験 by LPI-JAPAN)について
詳細はWebをご参照ください。
http://accel-exam.jp
 
※2)受験方法について
・受験予約の方法に関しましてはLPI-Japanホームページの「受験のお申込み」をご参照ください。
http://accel-exam.jp/registration/
・既にLPI-IDをお持ちの方は下記の試験代行会社よりお申込ください。
ピアソンVUE社  http://www.pearsonvue.com/japan/IT/accel_index.html

本リリースのお問い合わせ先

LPI-Japan 事務局 担当:井戸田
TEL :03-3568-4482、FAX: 03-3568-4483 / E-mail:press@lpi.or.jp

LPI-Japan について

LPI-Japanは、日本での OSS/Linuxの技術力認定試験の普及とITプロフェッショナルの育成のため、2000年7月に設立されたNPO法人です。
LPI-Japanは、Linux技術者の技術力の認定制度「LPIC」などのIT技術者の技術力の認定制度を中立公正な立場で公平かつ厳正に運営することを通じて、日本におけるITプロフェッショナルの育成、さらにはOSS/Linuxビジネスの促進に寄与する活動を展開しています。
 
●LPI-Japanの概要(http://lpi.or.jp
法人名:特定非営利活動法人 エルピーアイジャパン
所在地:〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-9 CR神谷町ビル7F
連絡先 TEL:03-3568-4482、FAX:03-3568-4483、E-mail:info@lpi.or.jp
設 立:2000年(平成12年)7月28日
業務内容:OSS/Linux の普及・推進、ITプロフェッショナル認定試験の実施と認定
理事長:成井 弦
理事:鈴木 敦夫、高橋 千恵子、鈴木 友峰、橋本 尚、福地 正夫、中野 正彦、池田 秀一、丸茂 晴晃
監事:寺本 振透
 
<登録商標>
Linux Professional Institute Japan及びLPI-Japan は、特定非営利活動法人エルピーアイジャパンの登録商標です。
Linux はLinus Torvalds の登録商標です。文中に記載されているその他すべての商標は、それぞれの所有者に所有権が属しています。

PDF版のプレスリリースはこちら

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